” It’s a sport born in the wild, where the logic was to reach the highest peak in the shortest time from a town or village.”
(ISFホームページより抜粋)
「街や村から最高峰の頂へどれだけ短時間でたどり着けるだろうか」と表現されているように、スカイランニングは山頂を目指して空に向かって最短で駆け登る快速登山から始まった国際的山岳スポーツです。
ISF (国際スカイランニング連盟)による定義では、全長の平均傾斜は6%以上で、傾斜30%を超える部分を含む山岳を駆けるもので、UIAA(国際山岳連盟)が示す登攀難易度Ⅱ(三点支持を要する)を超えない範囲とされます。
古くから世界各地で行われ、日本でも概念としては「登山競走」などで親しまれていましたが、近代になりイタリアの登山家で現ISF会長であるマリーノ・ジャコメッティによって「スカイランニング」という名で提唱されました。
山を走る目的から始まったスポーツではなく、山の頂に向かって自分なりに快速で登山する美学に基づいており、走ることはその方法の一つです。スカイランニングの「ランニング」は目的というより手段であり「走る」意識は後からついてきます。そのため水平方向ではなく垂直方向を重視し「走る」というより「駆け登る(下る)」登山と下山のスポーツです。また、距離や累積標高に応じてSKY(中距離)、SKYULTRA(長距離)、VERTICAL(登りのみ)などの種目が定義されており、屋内外の階段を駆け登るSTAIR CLIMBINGや雪上種目のSKYSNOWなどもあります。山岳、超高層ビル、雪上・・・何れの舞台でもスカイランニングは空に向かって駆け登ります。
技術難易度の高い競技会では標高2000m以上の高山やスクランブリング(攀じ登り)が必要なテクニカルな山岳が舞台になることもありますが、競技会でなくても一つの登山形態としてや、他のアウトドアスポーツなどの能力を高める手段としても、世代を問わず体力レベルを問わず楽しめます。よく行く大好きな山、近所の丘の上、自宅マンションの非常階段などなど、いつもよりちょっと自分なりに短時間でてっぺんにたどり着けた達成感や景色は格別ですよ!それがスカイランニングの概念です。
JSA(日本スカイランニング協会)のページには歴史や種目などより詳しい説明があります。是非ご覧になってみてください。
スカイランニングを知る(JSA)